marikan Blog

かわいまりあのイラスト活動告知ブログ

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リハビリ絵。

リハビリ絵を載せていきます。基本的には一発描きのラフです。

②2012/08/20
「アイスキャンディを食べる下校途中の少年と少女」
このお題で河井がイラスト、育弥がSSを描いてみました。
②
「あっちーなぁ、なぁ、もうこのままプールいかね、プール!」
「水着もないし、今更公民プール行くの? プール二つしかない癖に、しかも二十五メートルプールと子供用のプールしかないよ?」

 蝉の合唱が嫌に煩い。
 あぜ道の両端に日差しを遮るものもなく、水が張られた水田がただ延々と続く。空も青ければ、稲もまだ青い。その合間を泳ぐアメンボと、アスファルトですらないむき出しの地面が唯一の他色を彩っていた。
 木々もないのに、蝉がざわめく。二人の遥か後ろの山から聞こえてくるにしては、二人の間に響く蝉の声が煩かった。

「いいじゃん、ガキんところでぱしゃぱしゃ遊ぼうぜ!」

 その蝉に負けないような声で、彼がわめく。

「だーめ。子供たちが驚くでしょ?」

 その蝉に負けてしまいそうな声で、彼女が嗜める。

「どうせガキも来ないだろ、あんな寂れたとこ」
「公民プールから一番近いカキ氷屋さんは?」
「裏の駐車場んとこ。何でチャリ置き場ないんだろな、あそこ」
「よく覚えてるじゃない」
「そりゃ俺らがガキの頃、プール行くか山行くかしかなかったじゃねーか」

 彼は田舎の道にそぐわない茶髪をぽりぽりと掻きながら嘆息した。まだこの辺りがプールと山と川しかなかったころ、彼の髪色は純粋な黒だった。ただ、その町の唯一の美容院に行って髪の毛を染めた頃、町は少しずつ変わって行った。若い人は減り、年配の方は変わらず、彼らと同年代の子供ですら年代が変わるに連れて他所の学校に転校したりもした。
 彼は学内で唯一の茶色の髪で、そして、彼女は学内ではそう珍しくもない二つのお下げは黒いままで。

「どうせ最近のガキどもは家でゲームしてるって。な、行こうぜ!」
「がっつかないの。水着がないって言ったでしょ」

 彼は笑って言う。彼女は言葉を重ねつつも、小さくはにかむ。
 いつの間にかあぜ道が終わり、アスファルトで舗装された道に差し掛かる。それでも相変わらず右側には田んぼが広がり、左側は林に面していて蝉の声が皿に大きくなる。田んぼの向こうに看板がつけられた店がぽつんと一つあった。
 ジージー。ミンミン。ツクツクホーシ。
 煩さも、彼にとっては少し名残惜しい。顔を上げて林を見上げた。頬を汗が伝い、あごから落ちる。

「代わりにアイスおごってあげるから。今日はそれで我慢して?」
「お前におごってもらうと後がこえーよ。自分のぐらい払うわ」

 白い歯を見せて、彼は快活に笑う。
 あっそ、と、彼女は特に気にも留めずに彼より一歩先を歩く。

 アスファルトは太陽光を反射して二人を照りつける。
 暑さに彼はまた文句を言って、彼女は顔の汗をハンカチで拭きながら彼の言葉を流して。

 いつものアイスキャンディーを買いに、二人は学校の帰り道を歩いていく。
 季節は、もうすぐ夏休み。高校生活で最後の、夏休み。



①2012/08/19
「シャワーでないよ」スク水少女が裾をなおしつつビート板持ってる感じで。
200120819

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